「借上げ」という考え方

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不動産を活用しようと考える時、必ずしも買って自分のものにしなければならないというわけではありません。

いまや様々なジャンルで「シェア」の流れがあります。使われていない不動産や空きスペースは積極的に「貸す」という考えも持ち合わせておきたいところです。

日本中に、誰も使う予定がない空き家・空き地があります。どうすれば良いのか、誰に有効に使ってもらえるのか、わからない。誰に相談すれば良いのかわからない。

知らない不動産屋に声をかけると、二束三文で売れ売れ言われるからイヤだ・・・。でも、一番の解決策を持っているのは、他の人からも相談を受けている、他でもない不動産屋なのです。売りたい人と買いたい人、貸したい人と借りたい人をうまく結びつけることができるかどうか、その不動産屋の「情報量」と「力量」と「柔軟さ」によるでしょうか。

力量と柔軟さは人のスキルによるものですが、必要な「情報量」を高めるにはどうしても時間がかかります。それぞれの情報に精通している人脈で補うことができるかもしれませんが、不動産というものは世界に一つしかないものです。全く同じものを2つ以上手に入れることはできません。この業界でよくあるのが「理想的な建物なのに場所が希望に合わない」というものです。本当にがっかりします。笑

ですから、私に情報をドンドンください!!

空き家は年々増えているわけですから、売りたい、貸したい、活用してほしい、というニーズは年々増えるはず。

でも、敷居が高いところがあるのかもしれません。「先祖代々のものを、自分の手で処分したり、何か決断するというのは忍びない・・・。」日本人独特の奥ゆかしさ、控えめさが、待ったをかけていることもあります。

そこで私が時折提案しているのが「借上げ」です。空き家の場合、どうしても必要なものだけ出してもらい、固定資産税分で弊社で借り上げて、残りはこちらにお任せいただく、というプランです。アパート経営についてご存じの方であれば「サブリース」という言葉を聞かれたことがあると思います。それと仕組みは同じですね。

もちろん、勝手に建物を解体したり、おかしなことに使ったりはしません。求めている人に、適切に提供するのです。

良い点は「手放すわけではない」ということです。先に述べた「心理的な敷居」を大幅に軽減できるため「試しに任せてみようかな。何か問題があれば解約すればいいし」という気持ちの軽さが生まれます。

昨年はじめてご利用いただくケースが誕生しました。その後も徐々に事例が増えてきており、弊社が手掛けた事例は現状で5件あります。空き家活用の解決策の一つとして、手応えを感じ始めつつあるところです。

射水市の方であれば、まず市役所にご相談ください。いきなり、弊社のような知らない会社に問い合わせをするのは気が引けるでしょう。役所の対応次第で、その後、弊社に繋がるかもしれません。

一番上のイラストは「借上げ」ならぬ「刈上げ」・・・。