不動産業の落とし穴

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私に、何ができるか?

個人ブランディングの時代、到来です。

 

先月「あなたはなぜ、不動産屋を立ち上げたのか?」というタイトルで書きました。

内容的にはその続きです。

いくつか理由や目的を持って不動産業を立ち上げる人が、

富山では多いですよね、と言う話をしていました。

そして、私の思うところはここでは書けません、ということを書きました。

今回はその書きづらいことを知るヒントとなることを書いてみます。

実は落とし穴は7コあります。

①不動産業は参入障壁が低い

・個人の能力が低くなりがち
・客の取り合い合戦
・他業種からの参入が多い
・宅建が主婦や小学生でも取れる

②一人社長が多すぎる

・客の取り合いが激化
・客がどの会社を選べばよいか迷う
・担当者の当たり外れがあり、不動産業界全般のイメージダウンにつながりやすい

③扱う物件の種類が多すぎる

本当は専門が多い世界です。
売買については、ディベロッパー、宅地造成、新築マンション、新築戸建て、中古マンション、中古戸建、土地、事業用物件、投資物件、買取再販、など。
賃貸については、アパート・マンション、戸建住居、事業用不動産、駐車場、サブリース、法人社宅、ウィークリー・マンスリーなど、多種多様な取り扱い事業があります。
いずれも不動産業をやっていれば全くできなくはないですが、慣れていないことをやるのはなかなかハードルが高いです。

④種類が多いのに専門化・差別化が少ない

客がどの会社を選べばよいか迷います。
そもそも、ネットで物件情報を探していて「不動産会社を選べる」という発想に至ることが難しいのが現状です。
そして、不動産業者多すぎ問題。ある程度は、淘汰されてよいのかなとも思えます。
「どの不動産会社でもやっていること同じじゃね?」と思われるのも無理ないです。
何より、私が一番、そのように思っています。

⑤人口減少と空き家の増加

○○の一つ覚えのごとく、新築一辺倒の国です。
時代の流れに合わないことが習慣化しています。また、古い家は価値がなく、古いアパートは建て替えなけっればならない、という価値観です。そりゃぁ、日本経済も衰退する一方です。
中古物件や元宅地を扱う一社当たりの売上単価が下がり、零細企業化しているのが実情ではないでしょうか。
一人社長の自分一人が食っていければ、それでいいんだ、という人が多そうです。

⑥住教育不足

この話、おそらく聞いたことがない人ばかりだと思います。
空き家が次々と発生する大きな原因と言われています。
・住まい手のモラルハザードが起きている
・知識がなさ過ぎて、せっかくの新築しても管理不全が多々あり資産価値がなくなる
・維持管理にお金と手間がかかりすぎている
・空き家の大量発生
・家の使い捨て文化、スクラップ&ビルド思考の構築

⑦不動産業独自のルールがある

客付、元付、先物、管理会社、オーナー、共同仲介など、登場人物が多すぎます。
ハイエナのように一つの大物案件に搾取の魔の手が忍び寄ったりします。
他の不動産業者に客を横取りされたりもします。
直接別業者に問い合わせて内覧して、契約だけしてもらおうと考えている無知な客がかなり多くいます。

こんな落とし穴がボコボコ空いています。

同じ業界にいても、横のつながりを気にしたり、問い合わせいただいた客に不動産業界のルールを教えたり、気を抜くとタダ働きになりかねない、やりがいが損なわれやすい業界なんです。離職率も高いです。

これを打破する私なりに着目しているヒントは

「信用と信頼」「専門化」「窓口の一本化」です。

こういうブログを書いている目的でもあるのです。

それでも、こちらの予測がはずれることもあります。

先日も「新築したいんで、いい土地ないっすか?」という電話があったのですが、

「うちのホームページや自己紹介、見てますか?見ていたらそんな問い合わせしませんよ」

と言いたくなりましたね。でも、知らない不動産屋に電話する度胸はなかなかのものです(*‘ω‘ *)

思ったより、書くことが増えてきました。収拾つくかな・・・。